【保健の勉強】看護業務に必要な所だけ抜粋!保育所保育指針

全国の保育園では「保育所保育指針」をもとに保育が行われています。

みさき
みさき

もちろん保育園職員全員が
理解しておかないといけませんが、
文章が長すぎるし、抽象的でざっくりしすぎなので、
特に保健業務関連については補足情報が必要です。

看護師
看護師

今回は保育所保育指針で「看護師に関係する部分」を抜粋し、解説していきます。

★保育所保育指針は以下「指針」、保育所保育指針解説は以下「指針解説」と表記しています。

★保育所保育指針→こちらで全文PDF閲覧できます。

★保育所保育指針解説→こちらで全文PDF閲覧できます。

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保育園看護師に求められていること

第2章 保育の内容(指針p.23)
(中略)栄養士及び看護師等が配置されている場合は、その専門性を生かした対応を図ること。
みさき
みさき

はい出ました、ざっくり表現。
終始「看護師の専門性を生かして」
と記載されているのですが、
具体的に看護師の専門性とは何なのか一切記載がありません。
作った人が看護師の専門性がよくわかっていないんでしょうね。

看護師
看護師

厚生労働省の保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)35頁で、
「看護師等の役割と責務」として詳細に書かれていますよね。

★子どもや職員の健康管理
★保健計画策定
★保育における保健面での評価
★保護者からの情報を得ながら子どもの健康状態を観察評価する
★疾病等の発生時に救急的な処置等の対応を行う
★子ども・保護者・職員への健康教育や保健指導を積極的に行う
★保護者への連絡や助言等を行う
★嘱託医や地域の専門家等の意見、学術的な最新の知識を職員や保護者に正しくわかりやすく伝える
★感染症が発生した場合、保護者に予防方法や看護方法に関する情報提供や助言を行い、発症した子どもの回復に向けて支援を行う
★感染のまん延を防ぐために、保護者に対して、登園のめやすの重要性を知らせ、守ってもらうよう説明する

保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)35頁の内容をまとめたもの
みさき
みさき

厚労省のガイドラインの方が、
看護師に何を求めているのかわかりやすいですね。

看護師
看護師

ただ、指針解説に看護師に求めていることはちらっと出てきますよ。

指針解説(p.128)
●授乳や離乳については、必要に応じて嘱託医や栄養士、看護師などと連携(略)
●窒息・誤飲・転倒・転落・脱臼等、予想される危険や事故に対し、それぞれの職種の専門性を生かして予防のための対策や配慮、確認に取り組む必要がある。
看護師
看護師

看護師もミルク・離乳食、事故予防についての知識が必要で、
対応が求められていることが分かりますね。

みさき
みさき

↓ちなみにそれに関連したガイドラインはこちらです。↓

授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)

教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン

こどもの健康を守るためにやること

第3章 健康及び安全(指針p.50)には概要が記載されていて、
具体的な内容は指針解説に記載されています。

定期的に身体測定

指針解説(p305)では、定期的な身体測定だけでなく、
肥満ややせの状態を評価、記録、各家庭に連絡
を求めています。

みさき
みさき

家庭へ連絡するのって、
特に異常がなければいいんですけど、
ちょっと肥満傾向など伝える時には
注意が必要です。

看護師
看護師

確かに、何か「異常」を伝えられるのって
保護者からすると複雑な心境になりますもんね。

みさき
みさき

私も以前、嘱託医の内科健診結果をそのまま伝えたら
「うちの子が異常って言いたいのか!」
っていうクレームになったので、
園長とか主任に相談してから伝えた方がいいかなと思います。

ちなみに、乳幼児身体発育評価マニュアル
身体測定のやり方や評価方法が詳しく解説されています。

虐待の早期発見

指針p.51
子どもの心身の状態等を観察し、
不適切な養育の兆候が見られる場合には、
市町村や関係機関と連携し、
児童福祉法第25条に基づき、適切な対応を図ること。
また、虐待が疑われる場合には、
速やかに市町村又は児童相談所に通告し、
適切な対応を図ること。

 

みさき
みさき

看護師よりも担任保育士が気づくことが多いです。
ただ、看護師も保育に入ることがあるので、
虐待が疑わしい兆候は知っておかないといけません。

<虐待が疑わしい例>

●こどもの運動発達からはかけ離れたケガ
(寝返りしない子がベッドから転落など)

●洋服で隠れるところのケガ

●ケガの説明が不明確、ケガと合わない説明

●体重増加不良

●昼食時に多量に食べる

●洋服の汚れや臭い

●過度に性的な言動が見られる
看護師
看護師

もちろん、それだけで「虐待」とは
決めつけられないですけど、
親御さんの対応とかも含めて要観察ですよね。

看護師だけが保健業務を行うのではない

指針p.51
子どもの健康に関する保健計画を
全体的な計画に基づいて作成し、
全職員がそのねらいや内容を踏まえ、
一人一人の子どもの健康の保持及び増進に努めていくこと。
看護師
看護師

要は、看護師に任せっぱなしじゃなくて
全職員が保健業務はやるもんだよってことですね。

みさき
みさき

園によっては、看護師だけが
内科健診・身体測定をやって
保育士は全く協力しないところがあるみたいですけど、
指針読み直そうね案件ですね。

園児の健康診断

指針p.51  ⑶ 疾病等への対応
指針解説p.310
健康診断は、設備運営基準第 12 条の規定に基づき、
学校保健安全法の規定に準じて(略)行われる。
保育士等は(略)発育及び発達の状態と健康状態とともに、
保護者の疑問や不安などを嘱託医等に伝え、
適切な助言を受けることが大切である。
児童福祉施設の設備及び運営に関する基準
第十二条 
児童福祉施設の長は(略)入所時の健康診断、
少なくとも一年に二回の定期健康診断及び臨時の健康診断を、
学校保健安全法に規定する健康診断に準じて行わなければならない。
看護師
看護師

年に2回以上は健診をしないといけないって決まってるんですね。
ちなみに、学校保健法に準じてって??

みさき
みさき

学校保健法では、健診項目が指定されてるんですけど、
こんな感じです。

一 身長、体重及び座高
二 栄養状態
三 脊柱及び胸郭の疾病及び異常の有無
四 視力及び聴力
五 眼の疾病及び異常の有無
六 耳鼻咽頭疾患及び皮膚疾患の有無
七 歯及び口腔の疾病及び異常の有無
八 結核の有無
九 心臓の疾病及び異常の有無
十 尿
十一 寄生虫卵の有無
十二 その他の疾病及び異常の有無
学校保健安全法施行規則より
みさき
みさき

これと同じ感じで保育園でもやってねってことです。

看護師
看護師

保護者から心配なことを相談されていたら、
嘱託医健診の時に伝えてるんですけど、
「園の健診では受診が必要かどうかは判断できるけど、病名などの診断はできない」
と嘱託医から言われました。

 

みさき
みさき

その辺は保護者に事前説明が必要かもしれません。
私も知らなかったので、保育士さんや保護者は知らないと思いますよ。

看護師
看護師

確かに、保護者の中には
病院に行かなくてもいいから、
健診の時に診断してくれたらラッキー
とか
何で医師が診察してるのに、
ちゃんと診断してくれないんだ
って思う人もいるかもしれませんよね。

予防接種

指針解説p.313
【予防接種の勧奨】
【予防接種歴、感染症歴の把握】
みさき
みさき

予防接種法第8条で、
予防接種を勧奨するのは
市町村長又は都道府県知事
と規定されているので、
保育園職員が勧奨する義務はないんですけど、
予防接種・罹患歴の確認と、
保健だよりなどで軽くお知らせしておく程度はしておいても良いと思います。

看護師
看護師

信仰上の理由や、保護者の意向で
予防接種を全く受けていな子もいます。

みさき
みさき

無理やり接種させることはできないので、
接種しない起こるデメリットや
予防接種の基本的な情報は提供しています。
まあ、それでも接種させないっていう親御さんはいますけどね。

アレルギー疾患

みさき
みさき

指針解説p.315に
アレルギー疾患への対応について記載されています。

看護師
看護師

食物アレルギーだけではなく、
喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症など
園児によくみられる疾患への対応は必要です。

みさき
みさき

保育士さんたちは、
何に注意したらいいのかよくわからない、
という人も多いので、
なぜ基礎的なところも看護師から解説できるくらいの知識が必要です。

まとめ

みさき
みさき

保育園看護師は、
健康管理、健康教育、病気・ケガの応急処置
が求められています。

看護師
看護師

どの領域も奥が深いので、
興味を持ったところから少しずつ勉強していくとよいと思います。

みさき
みさき

保育所保育指針を読んでみると、
看護師に何を求めているのか
うっすら分かるんですけど、
具体的なところは手探りでやってみるしかないですよね。

看護師
看護師

指針を最初から読んでみると
保育士さんたちは、こういう視点を大事にして
日々保育しているんだなって分かるので、
看護師に関係ある所を読んで
余力があれば全体を読むと
より保育園の業務の理解ができるかもしれませんね。



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