保育園に就職が決まったけど、
どんなことを勉強しておいたらいいの?
というご質問を頂くので、
私のおすすめの書籍や資料をご紹介します。
ちなみに、
保健関連の書籍は内容が薄くて
個人的にはあまり活用できなかったので、
省庁・学会が無料で公開しているガイドラインの方が
内容が濃くて勉強になって、
なおかつ費用もかからないのでお勧めです。
厚生労働省のガイドライン
「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」
は必ず確認しておいてください。
感染症の拡大防止や体調不良児への対応など
今まで保育園での対応で困っていたことが
たくさんの医師の監修の下、作成されています。
消毒剤の希釈、登園基準、出席停止期間…
実践に即した内容が解説されているので
困ったら読み直す感じです。
詳細はブログ記事をご参照ください。
やさしい予防接種BOOK
副反応が怖い!水銀が入ってるの?
ワクチンが自閉症の原因になるってホント?
などなど
保護者からよく質問される内容や
自分でもよくわかっていなかったことを
エビデンスに基づいて
説明してくれているので
自信をもって、予防接種の必要性について
保護者や保育士へ伝えることができるようになります。
色々な予防接種の本を読んだのですが、
保育園で必要な知識が網羅されていなかったり
トンデモ科学本などもあるので、
どうせ本を買うならおすすめです。
そして、保育園看護師になると
園児の予防接種歴の確認をしないといけないですよね。
どの月齢でどのワクチンが打てるのか
どのワクチンが定期で、どれが任意なのかなど
一覧でわかる表をフリーダウンロードできるサイトがあります。
Know★VPD!
この表は、カラフルで見やすいだけでなく、
年に2回(4月、10月)で更新されているので
最新のワクチン接種スケジュールがわかります。
保護者から予防接種済み連絡がない場合は、
この表で対象月齢を確認してから
「〇〇(ワクチン名)の接種は終わっていますか?」
など確認するときによく使います。
保育所保育指針
この指針を元に保育園は運営されているので、
必ず一度は読んでおきましょう。
保育園の目指すところが分かります。
ウェブ上で無料で全文見られます。
第3章が保健分野について書かれていますが、
保育園でどういう「保健業務」が求められているのかが分かります。
また、保育で何を大事にしているのかも理解できるので、
看護師としては、衛生管理でここまでやってほしいけど、
こどもの成長発達のために、
この活動は削れないよね、とか
病院と保育園でできることの違いが分かるようになります。
保育所保育指針の看護師業務について書かれたところだけを知りたい方は、
以下のブログ記事をご参照ください。
Injury Alert(傷害速報)
日本小児科学会ホームページで
こどもの事故の情報が掲載されています。
園児が給食で出たブドウが詰まって窒息死した事故が
ニュースで話題になっていましたね。
ブドウで窒息するなんて知らなかったという
意見もたくさん見られたのですが、
以前から丸い形状の食べ物やおもちゃの
窒息事故事例はたくさんありました。
今までの事故・事件を確認しておくことで
悲しい事故が防げるので、
必ず確認しておきましょう。
保健指導・よくある相談がまとまっている本
小児の一般的な発達とか、
乳幼児健診で見るポイントとか、
よくある体調不良や疾患について
1冊にまとめられているので、
網羅的な情報が知りたい方にお勧めです。
各項目ごとに、1ぺーじもしくは見開き1ページに
概要+イラストで分かりやすくまとまっていて、
もっと詳しく知りたければ詳細文章(文字が細かく詰まっています)を読む構成になっているので、
サクッと知りたいときにも
じっくり勉強したいときにも使えます。
私のおすすめポイントは、
命に関わらない疾患や
ちょっとした育児の困りごとについてもしっかり解説されているところです。
看護師ってその辺の知識が薄くないですか?
でも、保育園だとガンガン質問されるので
爪かみ、指しゃぶり、夜泣きなど
そこまで解説するんだ!っていう驚きがあります。
ちなみに看護師が日頃からお世話になっている出版社のひとつ
南山堂の本なので、中身の信頼性も確かです。
まとめ
私の経験からですが、
だいたいの分からないことは
google検索したら答えが出てきます。
なので、検索して概要を知って
詳しく知りたければ書籍を購入してみる
という方法がよいと思います。
「保育保健」の書籍もあるのですが、
内容が薄いことと、
書籍の特性上、記載内容が古いことも多いので
私は買ったのですが、あまり役に立ちませんでした。
他にもたくさん勉強になる書籍、サイトがあるのですが、
「まずこれだけは!」というところをまとめてみました。