どこの世界にも、攻撃的な人もいますし、
理不尽な対応をされることがあるので、
看護師の努力だけでどうにもできないことがありますが、
保育園に勤める看護師さんの悩みを聞いていると、
「それ、自分から嫌われる行動してますよね?」
っていうことも結構な頻度で感じます。
今回は、保育士さんとどう接していけば
良好な関係が築けるのかについて
私の経験を交えてご紹介します。
看護師の常識を持ち込まない
病院では、看護師の割合が多いので、
看護師の常識がまかり通っていましたが、
保育園では、保育士がほとんどなので、
保育士の常識がまかり通る世界です。
もちろん、こどもの安全が保てないとか、
明らかに危険な行為とかなら
すぐに止めないといけませんが、
病院での常識を持ち込もうとすると、
保育園にはなじみません。
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というか、逆の立場だったらどう思います?
病院で、看護のことをよく知りもしない保育士から
入院している子どもたちへのケアについて
「もっと発達を促すような関わりが必要」って注意されたら。
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保育園と病院は違うでしょ!
病院では治療することが目的だから、
発達を促すことが重要なのはわかるけど、
病院の環境では難しいし、優先度を考えて!
って言っちゃうかもしれませんね。
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もちろん完璧に衛生管理とか疾病理解とか
できるに越したことはないんですけど、
保育園と病院の環境は違うので、
実行可能な方法を、保育士と一緒に考えていくっていう姿勢が大事ですね。
保育について勉強する
保育園では、こどもたちに保育を提供しています。
そのため、保育の目的や目標を理解することはもちろん、
こどもの発達とか、発達過程で出てくる問題とか
基礎的なことは勉強しておかないと、
そもそも保育士さんと仕事の話ができません。
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小児看護を勉強しようってことですか?
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小児看護より、もっと生活に近いものです。
例えば、おもちゃの選び方を挙げても、
看護学生時代には習いませんでしたよね?
でも、保育士さんたちは、
こどもの発達状況とか、どういう体の機能を伸ばしたいとか
今後の発達課題を想定して、おもちゃを選んでいます。
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へ~!単にこどもが喜ぶとか、知育にいいとかで選んでるんではないんですね。
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そういう、保育の視点を勉強しておくと
保育士の行動理由を理解したうえで、
看護師としては、こういうところを改善してほしい
っていう提案ができるようになりますし、
何より、保育士からも「分かってくれてる」っていう信頼感につながります。
ちなみに私は、
保育士さんの思考や行動の理由を知りたくて、
保育士免許を取得しました。
免許までは不要でも、
保育の基本は理解していた方が
保育園では働きやすくなります。
こどもと積極的に関わる
保育園に勤める看護師で、時々
それは看護師の仕事じゃないって
保育の仕事をしたがらない人がいるんですけど、
非常にもったいない!!
もちろん保健業務が山積みの時は、
園長や主任に相談して、
時間をもらうことが必要ですけど、
時間がある時は、積極的にこどもと関わったり
園内の掃除とか保育士がやっている仕事を
やらせてもらったらいいと思います。
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う~ん、でも看護師の専門性を生かせる仕事をしたいな
っていう気持ちは分かりますよね~。
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あくまで私の例ですけど、
こども普段の様子を知っておくと、
この子がこういう状況の時は体調が悪い時、
この子が機嫌のいい時はこういう行動をとる、
みたいな判断ができるようになるので、
いざというときの対応には役立ちますよ。
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確かに!普段よくお世話をする人じゃないと、
こどもが本当に具合が悪いのかどうか
見抜くのが難しいって
小児科のDrから聞いたことがあります。
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あと、こどもと関わっている時に
「〇ちゃん、こんなこと言ってましたけど何かあったんですか?」
って担任保育士に質問すると
「実は朝お母さんに怒られたみたいで…」
とか教えてもらえるし、コミュニケーションのきっかけにもなりますよ。
まとめ
保育園で看護師は、基本1人しかいないので
自分から積極的に保育に参加したり
コミュニケーションをとるようにして
関係性を築いていかないといけません。
初めから「医療の知識」を押し付けるのではなく
話を聞いてもらえる関係性づくりをしてから
保育の中で実践できる「保健」について
一緒に考えていくことが重要だと感じます。