看護師が保育園に転職すると、
病院とは全く違う環境なので、
たくさん驚くことがあるのですが、
私の経験の中でも、特に驚いたこと3つをご紹介します。
保育の知識も結構必要
病院に長期間入院している子って
慢性疾患を抱えている子が多く、
一般的な発達過程では測れないという子が多かったです。
そのため「標準的な〇歳児の発達」とか
今後の発達の見通しなどが、ほとんどわかっていませんでした。
保育園では、成長曲線を見て発達推移をアセスメントしたり、
どの程度までの発達の遅れなら、経過観察になるのか、
今後の成長発達のために、今から準備しておかないといけないことなど、
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まずは標準的な発達を理解しておかないと
保健業務が進まない!!
それから、保護者や保育士から
「離乳食がなかなか進まなくて…」
「内服を嫌がってしまい、どうしたらよいか」
「こんな行動を最近よくしているけど、なぜ?」
など、病気ではないけど
日常の生活でちょっと困ったことを
たくさん相談されるようになります。
![看護師](https://www.hoikuennurse.com/wp-content/uploads/2020/04/7ef8516b8e5e07b6bc57a1a1dd7cb1bd.jpg)
疾患の理解よりも「年齢による特性」とか
発達段階で出てくる困った行動など
病院よりも、生活に密着した知識が必要なんですね。
看護師業務が決まってないことが多い
こちらの記事でも紹介していますが、
看護師に求められる業務が
保育園によって違うことがよくあります。
そもそも看護師の専門性について
園長がよく分かっていないのもあるんですが、
こちら側から提案したり、
実は看護師の業務範囲ってこうなんですよとか
交渉しながら、試行錯誤しながら
保育園での自分の役割を作っていく感じです。
![みさき](https://www.hoikuennurse.com/wp-content/uploads/2020/03/かぼちゃ.png)
初めの頃は、こんなに手探りの仕事でいいんだろうかと
心配だったんですけど、
自分が必要と思うことや、やりたいことを
交渉すると高頻度でやらせてもらえるので、
結構「暗中模索」な感じが気に入っています。
歯科の知識が必要
これが一番びっくりしたんですけど、
歯科健診や歯磨き指導の結果を
保護者や自治体に伝えたり、
歯科医師や歯科衛生士さんと打ち合わせをする時に、
看護師にも歯科知識が必要でした。
具体的には
- 乳歯はA~Eで表記して、永久歯は1~7で表記
(それぞれ歯の名称もあるんですが、覚えられません) - 咬合不全の種類や原因、治療法など
- う歯予防処置(シーラント)
- う歯の進行を止める薬(サホライド)
- う歯の進行度
などなど、病院では必要なかった知識が必要になり
急いでネットで調べたり、歯科の書籍を読んだりしました。
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保育士さんから「虫歯がちゃんと治っているか見てほしい」
と言われた時は、さすがに看護師には判断できないと答えましたが、
それくらい「保健」業務には歯科知識が必要とされてるってことですね。
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各園に嘱託歯科医や歯科衛生士がいるので、
歯科健診で来園した時に、分からないところを質問してもいいですね。
色々教えてくれますよ。
まとめ
保育園に転職したら、1年間は驚くことばかりなのですが、
特に上記3つは、かなりびっくりしました。
保育園が転職候補に挙がっている方や
保育園に就職が決まった方は、
事前に「こんなことがあるんだ・・・」と覚悟しておくと、
「こんなはずじゃなかった」という
落胆が少なくて済むのではないかと思います。